私は旅が好きだ。
何日も、何ヶ月も前からどこへ行くのか、そこはどんな場所なのかを考えながら荷造りをする。
家を出る前から旅は始まっている。
そんな旅が好きだ。
私は旅が好きだ。
それは衝動的に、欲に駆られて家を飛び出したものかもしれない。
ふと思いついたところへ行く。予定なんてない。
家に篭もっている予定だった日が突然旅の日に変わる瞬間。
当てずっぽうに来た電車に乗り、ふと思いついたところへ行く。
そんな旅が好きだ。
私は旅が好きだ。
その地の日常に触れる。そんな非日常。
いつぞに上げた絵にそんなことを書いた気がするがまさにその通りだ。
その地が普段通りの日常でも、その地に触れている自分は日常とはかけ離れた、非日常な旅をしている。
そんな旅が好きだ。
私は旅が好きだ。
いつになっても昨日の事のように思い出せる。そんな旅がしたい。
このブログで何度と書いた文言だが、常に考えていることだ。
楽しかった思い出はいつまでも忘れることは無い。
旅が好きなのは、それが自分にとって楽しいと思えることだからであり、過ぎた後でも楽しかった思い出として記憶に残るからだろう。
私は旅が好きだ。
多くの故人は人生を旅に喩えた。
もし今の自分の人生を旅とするならば、それはどんな旅なんだろう。
家を出る前から始まっている旅なのか。
ふと思いついたところへ行く旅なのか。
もしいつかこの旅の思い出を考える時に思い出す『楽しかった思い出』とは一体どんなことなんだろう。
この旅は自分にとって楽しい旅なのだろうか。
楽しかった思い出はいつまでも忘れないものだ。
それが多ければ多いほどそれはよい旅だ。
この旅の途中にこの旅で楽しかった思い出を考えるよりは、この旅が終わったあとにたくさんの楽しかった思い出を作れるように、今は旅を楽しむべきだろう。
私は旅が好きだ。
旅にはいろいろな種類があるが、どれも楽しいからだ。
行きたいところを上げて行程を組みまだ知らない地に想いを馳せながら荷造りをする旅も、欲に駆られて家を飛び出す旅も、どれも違った楽しさがある。
願わくば、旅が終わったあとに昨日の事のように思い出せる思い出が沢山あるような、そんな旅がしたい。
私は旅が好きだ。だから今も旅をしているのかもしれない。