どうもです。
投稿されましたね。
先ずは大変な途中下車シリーズ14周年おめでとうございます。
14年前から今に至るまで、このジャンルを作り続けてきた先駆者各位の力あっての事だと思います。
さて、その14周年を迎えるにあたってひとつの合作が計画されました。
それは何気ない雑談から始まり、気がつけば途中下車シリーズ史上類を見ない規模に。
メンバーを隠して声をかけ釣れた人に参加者を見せ腰をぬかせるドッキリのようなやり口から、それこそ墓に入り成仏した霊を無理やり現世に引きずり下ろしてまで参加させるほどの合作。
まさにこの14年という年月の集大成と言っても過言では無い動画だと思います。
この記事はその集大成を、誰よりも多く「テツドウ動画摩電楼」を見たと自負している「動画まとめ担当」の視点から出た感情の捌け口やオタク特有の早口で語る場として考えて頂ければと思います。
要は厄介オタクが語りたいってやつです。
メンバーがヤバすぎる件
予告やEDを見て真っ先に思ったことはだいたいみんな同じなんじゃないでしょうか。メンバーヤバすぎじゃね?と。
多分ほとんどの参加者もそう思ってます。メンバーヤバすぎじゃね?
事の発端はGlanz君といけがみさんからでした。僕はあくまで声をかけられて参加した1人にすぎません。
最初はスプシ作ったりで手伝ってはいましたがそれぐらいなもんで、特に何がするつもりはありませんでした。普通に自分のパート作って普通に提出して終わり、みたいな。
でもまぁ音声まとめの差し替えや修正依頼が捌ききれない中、同時進行で動画まとめやら予告動画やら自分のパートまで作らないといけないのは無理ゲーじゃね?ってことで、Rainbow Railway Remix Ⅱの時に手伝ったことあるし動画まとめやるか〜wとかなり気軽な気持ちで引き受けたのが全ての始まりでした。
そう、全ての始まりでした。
裏方としての責任
投稿日が近付くにつれ提出されるパートが増えていき、憧れのあの人やこの人の動画を誰よりも早く見れてるなんて明日死ぬかもな〜なんて考えながら作業して、主催に投げて終わり!というのが当初予定していた「動画まとめ担当」という立場でした。
でした。
そうはいきませんでした。
いってたら多分この記事はできてませんでした。
簡潔に結論だけまとめると、プレッシャーに押し潰されて死んだって話です。
14年の集大成。参加者は思い想いの「僕の考えた途中下車シリーズ」「僕の見てきた途中下車シリーズ」を形にして出してきます。それはもう全力のパンチにキックよ。
58パート59人が参加しているのに全部のパートが""違う""のは、各々が考えた・見てきた途中下車シリーズが違ったものだったということでしょう。
そんな力の入ったパートを、簡単に台無しにできる。それが「動画まとめ担当」という立場だったのです。
例えば音ズレ。音声まとめ担当が試行錯誤の上聞きやすくした音声と、各パート担当が力を込めて作った動画。
音ズレしてたら誰が悪いと思いますか?
そう、動画まとめ担当です。
各パート担当が力を込めて作った動画と動画の繋ぎ。適当に並べて見にくい動画になったら誰が悪いと思いますか?
そう、動画まとめ担当です。
自分の作った動画で自分がミスすれば全部自分が悪いですよね。自分のミスなので。
でも合作の動画まとめは「人の作品に責任を持たないといけない」ということになります。まとめ担当が1フレームでもズレて音ズレしてしまったら、力を込めて作った動画が全て台無しです。
ということは、「動画まとめ担当」に課せられた仕事は音ズレは以ての外、違和感のない繋ぎをして参加者各位の完璧な仕事を完璧に世に出さないといけないということになります。
あれ、めちゃくちゃ責任重大じゃね?
自分がミスするだけでこの合作が台無しになる。そういう考えが1度でも生まれてしまったら、あとはもうプレッシャーが生まれて生まれて潰れていくだけです。
14年という年月の集大成。誰がどう考えても成功が約束された合作。それを「台無しにできる」立場にいる。
想定していた斜め右上を直角に近い角度で何メートルも上にいく責任の重さ。
何十回何百回、投稿からしばらく経った今でもこの世で一番この合作を見た人間を自負できるぐらい見返して「気がする」を順番に潰し、差し替え忘れがないか確認する作業を繰り返して主催に完成として投げたのは、投稿当日の朝4時の話でした。
想いの重みと込められた意味
苦労話ばっかりでも面白くないですよね。
疲れたアピールは程々にしましょう。
各パートのここすきポイントを書くやつにしようと思ったのですが、冷静に考えて58パートって多すぎやろ。どんだけ時間かかんねん。
ということで、とりあえずは自分のパートのこだわりポイントなんかを流していこうと思います。
作者各位は自パートの制作秘話などを何卒宜しくお願い致します…
前パートの七尾線から金沢駅繋ぎでしらさぎ66号に持っていくのは、パートが決まったところで何となく決めていました。
前パートの流れを崩さないようノイズでシーンチェンジし、原曲「鳥の詩」の歌詞を改変しています。
本当は歌わせようかとも思っていたんですが、前パートで歌わせがあった点、金沢駅に着いたのを強調するため到着の連呼を入れたかった点、あとシンプルに技術不足と大変そうだからって理由でナシにしました。
ここはつなぎの都合でカットした前パートの文言を持ってきています。
前パートの要素を持ち込むことで違和感を無くしていく手法をやってみたかったので好都合でした。
元がどんなのだったのかは前パート担当の後日談を待ちましょう。
コメント兄貴や視聴者各位を完全に騙しきった問題のシーン。
あたかも実在するネット新聞の記事のような感じを出していますが、0から10まで全部作りました。
レイアウトは福井新聞を参考に。内容はいろんな所に書いてた情報を整理してそれっぽく。継ぎ足したりしてるのでちょっと違和感ありますね。最後の2行とか。
メイリオ使うだけでそれっぽくなるのでなかなか面白いです。
公式の出したプレスリリースを使用したことはあったんですが、実在する新聞記事をそのまま使うと大人の事情で吊るされそうで困るので自作しました。吊るされて困るのが自分だけならまだしも、これだけの規模の合作で特定のパートのせいで再投稿、なんてのは避けたかったので。
このシーンへのこだわりは結構あるんですが、その中でも特に大きいのが記事の写真と投稿時間と日付です。
20時54分はしらさぎ66号が福井駅に着く時間です。福井新聞のチョイスもそこから。
もうひとつあります。サンダーバード…20時54分...
奇跡的な一致。
このパートに決まった時、実はサンダーバード50号を使用し拙作である「金曜夜から、旅に出る。」の対向版にするか、原曲である「鳥の詩」の鳥の名を冠したしらさぎ66号を使用するか迷っていました。
しらさぎのみにピントを当てるのも良いですが、このパートのコンセプトというか根幹にあったのは、「413/415系を見送った北陸本線の特急も、あと数年で消える運命にある」ということです。
結局鳥の名を冠する「しらさぎ」をチョイスしたのですが、それだけに焦点を当てるのではなく、同じ時に消える「サンダーバード」にも焦点を当てたい。
でもメインはしらさぎだからそこをズラして放送なんかを入れるのもなんか違う。
そこで思いついたのがこの新聞記事捏造の写真をサンダーバードにし、下の一言や時間なんかでシレッと出す方法でした。
このワンシーンでそれらをバッと出さないと次からに響いてくるので、上手くまとめるのが大変でしたがそれっぽくなったので満足しています。
このワンシーンの端に書かれた時間とあたかも関係なさそうな写真からこれらを想像するのは難しいと思いますが、気付く人が気付けばいいし、別に気付かれなくてもいいかな~と。現にこれを読んでくれてる人たちは知ったわけですし。
全体の流れを損なうことなくそこはかとなく匂わせるスタイル。
無いと思ってたけどよく見るとあるみたいなネタの隠し方というか作り方が好きなので作っててかなり面白かったです。気付いた人いんのか?
記事内の「サンダーバード」「しらさぎ」のしらさぎにピントを当ててシーンチェンジして、ここから「しらさぎ号の動画である」ことを強調していきます。
2024年の廃止まで入れてあるのは、新聞記事捏造(内容は捏造ではない)で2021年に存続会議打ち切りを出したのでその先の「消えた未来」を匂わせるためです。
これまで「廃止された今」から「走っている過去」へ戻るような演出は見られても、「消えた未来」から「走っている今」へ戻るような演出は無かったよな〜と思いながら作りました。あったらごめん。
北陸新幹線金沢開業時に消えた「はくたか」が途中下車シリーズにおいて「消えた特急」として扱われたような扱い方をやることで話の時系列を2024年以降まで飛ばし、次のシーンへの流れを作っています。
2021年にピントを当てて投稿日と時刻を出し、ドア閉めや発車の動画で金沢駅を発車していきます。時間巻き戻り要素ここです。各北陸madリンクの動画を見てこれやりたいな~ってずっと思ってたので形にできてよかったです。みんなも未来へタイムリープしてそのまま帰ってこような!
ちなみにこの動画で日付を使用していたのがここだけだったので、動画まとめが遅れて投稿日が万が一にでもズレると自分のパートの演出が台無しになるというおまけ付きでした。
この手の動画で多用しがちな駅名を真ん中にぽん起きするやつにしようかと思ったんですが、あまりにも多用しすぎて飽きてきたので路線図描いて動かしました。都営合作のEDでもこんな感じのことした気がします。
大聖寺駅に止まる特急はこのしらさぎ66号と64号、あとはおはようエクスプレスとおやすみエクスプレスだけで、上り3本下り1本の合わせて4本のみ。
遠隔放送があるという話と無いみたいな話をどっちも聞いていたのでドキドキしながら素材集めに行きましたがありました。しらさぎ66号とおやすみエクスプレスで確認しています。
「しらさぎ66号です。」までで1パーツだったので64号とおはようエクスプレスもあると思います。おはようエクスプレスは起きれなかったので確認出来ませんでした。有識者、あとは任せた。
大聖寺駅と特急に関してはいろいろあって、以前は加賀温泉郷への玄関口として特急が大聖寺駅と動橋駅に手分けして止まっていたのをスピードアップの弊害になるからと間にあった作見駅を加賀温泉駅に改称して役割を持っていかれたりなんやりあったりで面白いので調べてみてください。
あと金沢支社の遠隔放送で特急の放送が流れるのは多分ここだけです。津幡も流れるかもですがIRになったので置いておきます。
調べても情報が全く出てこないので困っていましたが動画に使ったので世に広めてやったと思っています。ワハハ
どうせなので貼っておきます。
このあたりが顕著に出てるんですが、全体的にYOASOBIのアンコールのMVに影響されてます。
影響されてるというかモロすぎる。
多用しすぎて飽きたとか言いながらやりました。鯖江?
こういう感じのシーン作ってる時が新聞記事捏造(内容は捏造ではない)の次ぐらいに楽しかったです。
「雷鳥っぽい」とコメントがありましたが、モチーフは一時期側面に貼られていたしらさぎのロゴマークです。明朝体斜めにして影みたいなんにしてるのも鳥の絵もロゴから来ています。多分「しらさぎ ロゴ」とかで調べたら出ます。
次のパートがあんな感じのパートだったので、後半の米原到着ぐらいから後ろのパートの流れに合わせていくようにして違和感を無くしていくスタイルを取っています。
ゴリゴリに作って繋ぐとめちゃくちゃ気持ち悪いことになるなって感じがしたからとかそれっぽく理由付けしてますけど実際はそんなに素材無かったからなんですよね。いや後ろのパートに合わせていくようにしたので手抜きではない。手抜きではない。断じて。手抜きではないと言ったら手抜きではない。
抜いてたのは素材撮る手だけです。おい。
おわり
以上になります。思っていたより新聞記事捏造のあたりが盛り上がってくれてうれしい限りです。そうなるとオタク君特有の語りたがりが出てくるもので、こうして記事になるに至りました。
結構細かいところにまで拘って作っているので楽しんでいただけたのなら幸いです。
基本的に僕は「後日談を見た後でもう一回見ると違った視点で見れて面白い」をコンセプトに後日談を書いているつもりなので、よかったらもう一周最初からしてきてみてください。最初からですよ?僕のパートだけとかじゃないですからね?
最後になりましたが、主催のお二人、参加者各位、本当にお疲れ様でした。
間違いなく界隈を震撼させた合作に携われたことは何より誇りです。
ちなみに僕は見過ぎて一時期ノイローゼになりました。投稿後のニコニコ動画の画面なのに音ズレを探している自分がいて涙止まらん。
最近は落ち着いたので素直に楽しめています。
拾える限りの他のパート作者さんの後日談のリンクも貼っておくのでよかったらそちらもどうぞ。後日談を見た後でもう一回見ると違った視点で見れて面白いですよ。
では
Part21 メルト・君の知らない物語
Part24 ヒャダインのカカカタ☆カタオモイ-C
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Part26 Star!!
Part38 恋愛サーキュレーション
Part39 ハッピーシンセサイザ・神のまにまに
Part43 サイバーサンダーサイダー
m café ~ Affection
Part55 レッツゴー陰陽師